雰囲気は嫌いじゃないし、むしろかなり好き。
イギリスで絞首刑になった最後の女性ルース・エリスの生涯を描いた作品。
ストーリー性はそこまで無いんだけど、情熱的で破滅的で 愛に貪欲な生き方がある意味ブレなくてある意味潔くてドラマティックとも取れる。
依存性の高い二人が出逢ってしまうと、もはや抜け切れない泥沼状態。幾度脱出を試みようともまた戻される蟻地獄。
出逢っちゃいけない二人って確かにあるんだなあ、、、
裏を返せばそう言う二人だからこそ引き寄せられる目に見えない引力が働いてでもいるかのよう。
もう少し計算高い女性なら、賢く(ずる賢く)生きる選択も十分あっただろうに、、、
そういう意味ではルースの生き方は自分に正直で純粋とも取れるのだけど。
もはや執着とも思える愛の果てが、最悪の手段と言うのは身勝手すぎるし、一番の被害者が子供と言うのはやり切れない悲劇だった。
ともあれミランダ・リチャードソンの美しさ、通して漂うお洒落感とファッションは女子的には満足。