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キミに逢えたら!のSPNminacoのレビュー・感想・評価

キミに逢えたら!(2008年製作の映画)
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宝探しは人気バンドのシークレットギグと迷子の親友、新しい恋。2人を取り持つのはミックステープじゃなくてミックスCD。黄色いオンボロ車が駆け巡るNYの街。マイケル・セラのせいか、ドタバタコメディにはならず全体的にふんわりスウィートなボーイ・ミーツ・ガールもの。友人3人組とかやたら優しくて、“I wannna hold your hand”だなんてまとめやがる。でも、最初からカット・デニングスはセラを振った彼女よりセクシーだし、この優しいムードが高校生とは思えない都会っ子の世慣れ感にも思え。ヒール役的な元カノ元カレ以外、みんな若いのにガツガツしたところがないんだよね。それに、みんな大好き“クラフィ”がマクガフィンなのは巧いオチだけど、重要なはずの音楽が一夜のグルーヴにそれほど結び付かなくて、ちょっと物足りない。それでもなんだかんだ言って夜明けのペンシルヴァニア駅、(若い頃に)NYでこんな夜を過ごしてみたいものよ…と思わせる。
ちなみに、beefy guy役のジョナサンBライトはやっぱり謎めいたキャラだった。カメオでアンディ・サムバーグ、ジョン・チョウも。
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