けーはち

タイガー・コネクションのけーはちのレビュー・感想・評価

タイガー・コネクション(1990年製作の映画)
3.3
マネロンされた資金を巡る悪党の内紛に元刑事と女弁護士が巻き込まれ大騒動。若きドニー・イェン主演の香港アクションで、後にワンチャイシリーズでヒロインを演じたロザムンド・クワンと共演。お目目パッチリの彼女が天然ボケで主人公を無茶苦茶振り回す80'sジャッキー的ドタバタコメディ色が強い。それもあって強引な気絶等不可抗力な巻き込まれ展開が続き中盤まで主人公のカッコいい見せ場が少なく、また離婚調停中で荒んだ彼の正義感が微妙に薄れ、マフィアの青年と争いつつも一緒に資金を探す中で友情が生まれヒロインと三角関係になったり分け前を貰ってトンズラしようとしたりと物語が迷走。この手の作品で話は活劇の邪魔にならない程度であれば良いが、今見ると迷走ぶりによるノイズが強い気はする。とは言っても、いざアクションが始まれば高所からの飛び降り、車への飛び乗り、ソード&ガンや生身格闘、手近の物でぶん殴る等、多彩かつ切れ味バツグン。とりわけ腕を縛られたドニーが足技のみで怪力黒人を倒すシーンは印象的。