Morohashi

アメリカン・ピーチパイのMorohashiのレビュー・感想・評価

アメリカン・ピーチパイ(2006年製作の映画)
3.5
まずはじめに「どうしてこの名前にしたの??」っていうのが感想。笑
「アメリカンパイ」といえば、言わずと知れた、性欲のやり場に困った青年が童貞からの卒業を求めて奔走する話。
「アメリカン・ピーチパイ」だったら、めちゃくちゃ期待するだろ!って思う。
(なお原題は"She's the Man"。ピーチ要素なし)
なお、そもそもはシェイクスピアの「十二夜」を原作としており、そのため主人公の名前がヴァイオラとなっている。
その他、アンドリューとトービーだったり、オリヴィアが登場したり。
違う点としては、ヴァイオラは男装後に名乗るには兄の名前セバスチャンで、原作ではシザーリオと名乗っている。


◯映画のテーマ
正直これといったテーマがわからなかったが、強いて言えば「女が男より劣っているという認識は間違いだ!」という主張なのかと感じた。
頭脳の面では差はないと思うが、一方でフィジカルの部分ではどうしても男性は女性よりも強く、そこをひっくり返そうとしてもなかなか難しい。
ただ、これはコメディなので、何かを学ばせようという必要はおそらくない。

あと総じて大人は、もっと子どもの声に耳を傾けるべきだと感じた。

また、サッカーに打ち込む過程の努力の描写がかなり少なく、本当に打倒元彼氏だったのかも微妙なところ。
このプロセスをもっと丁寧に描いていれば、もっと感情移入できたと思うし、チームメイトもみんなでヴァイオラを守ろうという流れになっていたはず。
映画そのものの印象も全く変わっていたと思う。

◯映画の総論
「いやいや、そうはならんやろ」っていう要素がたくさん。笑
・カツラが簡単に取れるはずなのに、オーバーヘッドシュートをしても取れない
・ルールブックを破る。そして審判も特に咎めない。
・チームメイトの中にカップルがいる状態(自分だったら、チームメイト同士が練習中にハグとかしてたら絶対にいやだ)
・っていうか、このあとヴァイオラは自分の学校に戻ったはずなのに、どうしてチームメイトであるかのような絵が描かれ方をしているの?

一方で、良いところとしては
・チャニング・テイタムがオチャメ
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