晴海通り

恋のロンドン狂騒曲の晴海通りのレビュー・感想・評価

恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)
3.2
イギリスの薄日の下で起こる、身近にありそうな悲劇。ウディ・アレンがこんなタイトルで映画撮ったんだからドタバタラブコメでしょ!と何の前知識もなく観始めたせいか、各人に起こるエピソードの悲惨さにかなりショックを受けました。原題は"You Will Meet a Tall Dark Stranger"という間違ってもドタバタラブコメは想起しそうにないもので、誰一人救われないです。娼婦まがいのケバい「女優」と再婚し若作りに励むアンソニー・ホプキンス、その娘のナオミ・ワッツは夫の鳴かず飛ばずの作家ジョシュ・ブローリンと不仲になりアントニオ・バンデラスに横恋慕、アンソニー・ホプキンスと別れた母はアル中気味で怪しい占いに傾倒中…ただ言えるのは、いつもながら会話がリアルで全員の演技が素晴らしいがためにその悲惨さが際立っているということです。『スラムドッグ・ミリオネア』のフリーダ・ピントーがかわいい。
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