トラン監督は何を描きたかったのかなぁ。美食家ドダン氏と、そのパートナーであり彼のレシピを具現化する料理人のユージニー。結婚こそしていないが2人は互いを必要としあう関係。皆に結婚を明かす場面はまるでルノワールの絵そのもの。
もっとそばにいればよかったという後悔だろうか。ユージニーが厨房で力を尽くす間、ドダンは美食家仲間とそれを味わう。作中で述べるように、その豪華な晩餐よりも2人で共に食するシンプルなオムレツの朝食の方が幸せなのだ。
シンプルな食事、何気ないウィットに富んだ会話…とめどない雑談は何よりの美酒なはずだ。その存在に気づくこと。大切にすること。
ってこの主演の2人、子供までいる元カップルですか!知らんかった。