ぬ

肉体の悪魔のぬのネタバレレビュー・内容・結末

肉体の悪魔(1986年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

以下コピペ

「ただ論理的なだけの、形骸化した心無き伝統」と「理屈を超越したところにある心」=感情を本能的に理解する心、その2者の対比であり、ベロッキオ作品のキーワードである「抑圧対自由」「権威対反抗」「伝統対無秩序」

主人公の父に代表されるような古い価値観と、アナーキズムから保守へと後退してしまう人々、一方でジュリアのような、型にはまらない自由奔放な狂気=本能の解放者、そして、知性と冷静さを保ちながら、本能的思考を受け入れる主人公アンドレア=新世代との価値観のぶつかり合い。
そこには、「イタリア映画界の悪童」ベロッキオの、イタリアの保守的な社会への皮肉と、新しい時代への希望が込められているのだと思う。
「これは凡庸さや正常な意識といったものに対抗する、狂気と性本能が入り交じった愛の物語なのです」− マルコ・ベロッキオ

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