ダンクシー

アウトローのダンクシーのレビュー・感想・評価

アウトロー(2012年製作の映画)
3.7
「俺は10月生まれだ。誕生日まで数える」

地味だけど、サスペンス要素強めで面白かった。冒頭のスリリングさはお見事。誰が標準なのかという手に汗を握る時間で一気に心を掴まれた。イーサン・ハントもいいけど、ジャック・リーチャーも中々いいキャラだね。ただ、やっぱりトム・クルーズは小さいね。

元米軍憲兵隊捜査官の軍人ジャック・リーチャー。彼は誰とも関係を持たず、ただ一人なにも荷物を持たず放浪としている。携帯だって車だって銃だって持たない。必要なら悪党から奪って捨てる。このヒーロー像がさぁ、昨今中々ないからいいんだよね。正義の使者だけど、どこかアンチヒーロー。記憶力といい射撃能力といいかっこよかったな〜。

「俺が来たのは奴を葬るためだ!」

事前に謎多きリーチャーの実力を見せるシーンが2つある。まずはハニートラップ。見抜いたあとにチンピラたちに囲まれ襲われたが、ここが最初の実力発揮ポイントとなる。2つ目は、捜索中に背後から襲われる場面だ。明らかにピンチの場面だが、敵があまりにもドジすぎてダメダメなのが笑う。だからリーチャーは無双してるんだけど、そりゃそうでしょ感しかなかったな〜。もっと敵まともでもいいんじゃないかと思ったけど。脱力感がありすぎたし。
しかし、どれもストーリーと結びついた要素であり必要な場面なのが凄い。だから無駄があまり無いんですよね〜。

「こうしろ 俺が動いたら撃て」

逃走しながら追いかけるという強さ。あんなの見せられたら、助けたくなるのも分かる。バス停の市民の皆最高だったな!!

後半、絶対に脅す側になるのさすがすぎた。絶対に相手にリードさせない、巧みに主導権を握るプロセスは参考になる。
ジャック・リーチャーは街から街へ移動して消えていく。正義が必要ならば、次の街へもたらすのだろう。
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