ふじこ

人生の特等席のふじこのレビュー・感想・評価

人生の特等席(2012年製作の映画)
3.5
愛しているのに上手く伝えられない。
照れくさかったり、性分じゃなかったり、伝え方を知らなかったり。
父と娘は、父と息子とまた違った難しさがある。

父は父なりに考え、娘を思うが話にならないくらい意固地なむかし基質。
娘も父を思うが、どこか諦めたよう。
それが少しずつ溶けていくような、"そうそう、こうゆうの"って映画。
わかり易い悪いやつ、わかり易い良い感じの奴とロマンス。ハッピーな気持ちになりたい時はこうゆうので良い。

笑った顔のクリント・イーストウッドがそりゃあもうキュートでとても良かった。

長じてからは仲の良い親子だけど、思い返せば思春期は微妙な距離があり、幼少時なんかは描く絵に父はいないか隅っこに小さく添えられていた。
暫く会っていない父に会いたくなっちゃういい映画だった。
ふじこ

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