絶望的なまでに一人の女性に恋焦がれ、疑うことなく信じ続けた男の物語。
原作既読、レッドフォード版映画もはるか昔に鑑賞済みですが、ここまで別物な感じに仕上がるとは!
音楽もカメラワークも素晴らしく、ノスタルジックな雰囲気とモダンで華やかな世界が見事に融合した映像美。
豪華で煌びやかな見た目とは裏腹に、体裁ばかり着飾った上流階級の脆さ、そして手に届かない夢を追いかける男の儚さが徐々に浮き彫りになっていく。
盲目な恋が引き起こす悲劇。でも最後まで信じ続けていたギャツビーは幸せだったのかもしれない。
ギャツビーのお屋敷でのデイジーとのシーン、ラナデルレイのYoung and Beautifulが流れ出したときが個人的ピークです。今にも壊れそうな一時の幸せが本当に美しかった。