ぉゅ

のぼうの城のぉゅのレビュー・感想・評価

のぼうの城(2012年製作の映画)
3.6
2020年 鑑賞 22-245-29
BS日テレ 特選時代劇 にて
和田竜先生のデビュー作となった時代小説を原作(脚本として映画にも参加している)に、「ジョゼと虎と魚たち」「引っ越し大名!」等の犬童一心監督と、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」等の樋口真嗣監督の共同監督による、周囲を湖に囲まれ、浮城とも呼ばれる忍城の領主成田長親(野村萬斎さん)は、領民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれ、親しまれる人物であった。小田原征伐にて豊臣側に抵抗するべく、北条氏は関東各地の支城の城主に籠城に参加するよう通達し、支城の一つであった忍城主の氏長は、北条氏に従うように見せかけ、手勢の半数を引き連れて小田原籠城作戦に赴きつつも、裏では豊臣側への降伏を内通していたが、「武州・忍城を討ち、武功を立てよ」秀吉にそう命じられ、石田三成(上地雄輔さん)は大軍勢を率いて忍城に迫る。軍使として遣わされた長束正家(平岳大さん)は、成田氏が既に降伏を決めていることを知りながら、戦を仕掛けるためにあえて傲慢な振る舞いをし、まんまと策略にはまった長親は「戦」を選択し、降伏を知らされていた重臣たちは、初め混乱するが覚悟を決め、かくして忍城籠城戦は幕を開ける時代劇作品で、TBS開局60周年記念作品。

ー 勝利にこだわり焦った三成とどんな時も笑顔で踊るのぼう様 ー
ゴジラは着ぐるみで、ジオラマ等を使って撮影するものだとずっと思っていたのだが、最近のゴジラや怪獣たちはCGが多いらしい... 当時マンダがCGだと知ってどんだけ凹んだか... でも「シン・ゴジラ」のゴジラはモーションキャプチャである人の動きを取り入れているそう。それが狂言師の野村萬斎さんだそうで、どうやら足の動きが決め手なんだって!

この作品は史実に基づいて製作された作品。豊臣秀吉(市村正親さん)が傍若無人さ、戦狂いのように描かれている。TBS開局60周年記念作品なんだが、もう少し時代劇の常連俳優さんをメインに使った方がいいのでは?特にい... とか...

私が期待の和尚(夏八木勲さん)が登場だが... 少しじゃない?ただただ説明台詞ちっくなことを言うただけっ!また出番ある?戦には参加せずとも作戦の立案とか、のぼう様が相談に来るとか、出番ありそうだけどなぁ...

佐藤浩市さん演ずる正木丹波守利英は似合う!のぼう様に振り回されるNO.2はいい雰囲気!一方ののぼう様こと長親役の野村萬斎さんもいい味出てる!が、あのチャラ侍はなんじゃ?トムさん気取りのチャラさか?だいたい時代劇に合わないし、トムさんだから許されるいい意味でのチャラさを感じない... これで戦弱ちく(ご都合強さ含め)だったら超最悪だ!まぁ期待できなさそう... テメェが毘●●●様の生まれ代わりにとか言うなよ!

なんじゃあの殺陣... かつビッグマウス... より惨め... とも言いたくないっ!

“嫌なものは嫌なのじゃ! 武ある者が武なき者を足蹴にし 才ある者が才なき者を鼻つくことを言われ これが人の世か? なら儂は嫌じゃ 儂だけは嫌じゃ!”
石田三成と長束正家の策略とのぼう様の選択、のぼう様の感情に共鳴した正木や柴崎和泉守(山口智充さん)は立ち上がる!あの人の(ドヤ)顔の表情が笑える!時代劇っていうよりバラエティ向きの表情だなっ!

“戦すると申したのは私のためか?”
ここは触れておかねば... 甲斐姫役の榮倉奈々さんについて... あくまで私が感じたことなので、悪しからず... 男勝りっぽいじゃじゃ馬姫的な役良かった!絶世の美人姫ではなく、勝気だが守りたい!という感情になる姫の好演良かった(あのシーンまでは)! んだが、口調がどうしても現代劇っぽく聞こえた(台詞は時代劇の言葉なんだが)のが1点と、上記の台詞、自意識過剰か?とも思える風に聞こえたし、もっと監督さんが上手く演出出来たでしょ?ってなるし、そもそも時代劇初の女優さんをどうしてメインで使った?だからこそ初で唯一の時代劇作品になったのでは?もっと時代劇を途絶えさせない登用の仕方があったんじゃないかなぁと思う。

“総大将は成田長親 成田長親”
初戦の合戦シーン良かった!柴崎のピンチのシーンとご遺体が映ったシーンに感じたご都合感は感じたが、それでもめっちゃ良かった!大谷吉継役の山田孝之さんもあの黒さを秘めた感じが、またいいねっ!そして三成は水攻めが次の一手と言い...

“決壊させよぉぉぉ”
水攻めのシーンのCGの迫力、良かった!でもあの人の表情はどうなの?そして、水攻め後の現状に憤慨し、静かな怒りを覚えたのぼう様は、更に覚醒を... で、打った手が... まさかの...

“合点 合点 合点じゃあぁぁぁ”
まさに奇策!水攻め後に出来た湖のようになった所に舟を浮かべ、自ら総大将が両軍の笑いを誘いながら田楽踊りを披露!西の猿?、殿下の登場と総大将を狙撃命令、大谷吉継と葬い合戦と成田軍の士気、「撃てっ!」とのぼう様の思惑と成田軍たちの決意... えっ... 「馬●● ●鹿●... 」 の台詞 今さ... いいシーンなのにな... なんちゅう演技と演出...

“ブッ(血を吐きかける音) のぼうを撃たれ 田を駄目にされた百姓が黙っていると思うたか? ざまぁみやがれぇぇぇ”
かぞう(中尾明慶さん)の言葉や正木の言葉は良かった!あのハラハラシーンと告げられたある真実... 三成の会ってみたい気持ちとのぼう様の笑顔、のぼう様の決意と開場の条件、酒... 石... 長... 薄いんじゃ!軽いんじゃ!儂はこのようなシーンを観とぉないんじゃ!やっぱ揃うとめっちゃ目立つねぇ... あと、のぼう様の良さとか噛み締めた感情とかが際立つから、いいっか... なんちて(特に●●氏をあの位置に配置した●、●●まじ... あとあの薄ら●いを消す演出してくれ!●●●んのかっ! ← 私の嚙み殺した心の声... お見苦しくて申し訳ないです... )

EDのエレファントカシマシさんの「ズレてる方がいい」、めっちゃいい!現在の状況を映した映像もおつでした!

陽の光の加減か髪が茶色に見えた特にのぼう様側のあの人の髪が!あの姫との対峙シーンは、榮倉奈々さんは真っ黒なのに(ここは影になっていたからかな?)あまりにも違い過ぎて、疑問符ばかり... いいシーンもあったが、メイン側に興ざめポイントが目に付いたことが足を引っ張ったかなぁ... あとは、やっぱり時代劇に慣れた俳優さんのメインサイドでの登用をして欲しかったなぁ... その背中で次世代に受け継いでいって欲しかったなぁ... あとはもう感謝です!前田吟さん、中尾明慶さん、尾野真千子さん、芦田愛菜さん、ピエール瀧さん、和田聰宏さん、西村まさ彦(当時:雅彦)さん、鈴木保奈美さん、平泉成さんらの共演も素晴らしかった!監督さんらスタッフさんに原作者の和田竜さん、エキストラの皆様、その他、作品に関わっていただいた方々、皆様に感謝を述べます!

追伸:大変な資金がいるとは思いますが、大規模な時代劇の火は絶やさぬ様によろしくお願いします!

「命をかけるなど馬鹿者のすることじゃ 儂はその馬鹿者だからよ」

「せめて家臣どもの慰みにと田楽踊りなどしておったら やられてしもうた はっはっはっ... 」

1905













※ここから先は私のうーんと思ったことなので、良かったなぁと思った方々は読まないことをオススメします ご理解お願いします













・なぜTBS開局60周年記念作品なのに、監督は時代劇初心者の監督と、「●し●の●●●」で時代劇であんまりの評価をされた監督の2人体制したんですか?そうでなくともお金かかってそうな作品なのに、そのカード切ったの誰?CGシーンは良かったが、そのために監督2人体制にしたのならCG担当のみで違う方を登用し、違う人を登用し、重要なメイン側の役者の選定ももうちょっとテコ入れして下さいな...
ぉゅ

ぉゅ