ヤマブキ

LOOPER/ルーパーのヤマブキのネタバレレビュー・内容・結末

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公がブルースウィルスだと思い見ていたもののいつまで経っても出てこないから表紙の俳優を見間違えたと思いましたが29分後ぐらいにようやく出てきました。

設定は、自分好みのタイムマシンものでサスペンスだと思ってましたが、SFアクションの要素が強く、想像していたものよりもあまり頭を使わず見る事ができました。

ブルースは、過去の自分が考え起こした事は明確に記憶に残りますがその影響で起こる先の未来はモヤがかかるという説明がされていました。かなりのご都合主義。

私の理解が正しければ、ブルースの時代線では過去が変わると自分も変わりますが、現代の自分線で見ればブルースを殺したところで別の世界線で生きるので自分が将来自分に殺される未来ではないはずなのです。

なので主人公の時代線で生きるものにとっては、未来の自分が死のうとあまり関係のない話です。

よって引退と同時に未来のルーパーが死ぬってのは、現代のルーパーに抑止力にもなりません。

またブルースが出会うアジア人の女や念力を使う未来の悪党シドの説明がほとんどなく、子供のまま終わってしまうので拍子抜けしました。

最後の場面で、シドの悪党になる先の未来が想像できた時点でわざわざ自分が死ななくてもブルースは撃たなかったのではないかと感じました。せめて手ぐらいにしておけば良かったのに…

ブルースウィルスが念力で粉々になるのは見たくなかったし、罪のない子供含む人を沢山殺してきた報いとしてはあの最後で良かったのではないかと感じました。

それと、マヌケなルーパーは、敵目線で言えばほぼ全ての戦犯なので同情すると共に最後まで主人公に何の影響も与えないので彼の出番は全く必要なくただただ無駄だったのではないかと思いました。
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