Narumi

パフューム ある人殺しの物語のNarumiのレビュー・感想・評価

4.0
パリの魚市場に産み捨てられた1人の赤ん坊、ジャン=バティスト・グルヌイユ。
母の愛すら得られなかった少年は、縋るように生きた女性の体臭に魅せられ、その香りを永遠に保存できないかを追求し始める。

彼の作った香りは人類に愛を呼び起こしたが、誰でもない彼自身を愛してくれる者は、一人としていなかった。

映像は匂いまでは表現出来ないけれど、ライム、オレンジの花、丁子、字幕の言葉を通して、香りへの想像力がかきたてられる。
香り主題の映画は初めて見ましたが、いいですね。
愛を知らず無臭を恐れた青年の、悲しくも狂気的なストーリー。
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