パフューム ある人殺しの物語のあおのネタバレレビュー・内容・結末

アロマの勉強のために鑑賞。
香りを昔の人がどう捉えていたかを学ぶにはすごくわかりやすかった。

ストーリーはぶっ飛んでいた。
愛を知らずに育ち、嗅覚が人並み以上に優れた青年が愛について模索して欲求を満たすために本能のまま人を殺してしまうお話。
主人公の行動は終始サイコパスで理解不能だった。
冒頭のストーリーからの予想外な結末。
描写がリアルで気持ち悪かったけど非現実的だからまだ見ていられた。
主要な登場人物がほぼ死んでしまうという展開に見ながら毎回ツッコミをいれたくなった。
死刑台のシーンで群衆が快楽に溺れてリアルに戻るまでの描写が印象的で画面の隅々を観察してしまった。
昔の人達が群れになる時の描写って周りに流されて個々がないような描き方をされる事が多い気がしていて、そんなに皆んな物事に対して同じ考え方だったのだろうか。
この場合は香りに翻弄されるといった展開なのでそこは良いと思うのだけど、そもそも残酷な殺し方が見せ物のようになっている事自体が現代の私からしたら違和感でしかない。私がその時代の人だったら怖すぎて絶対見に行かない…と、内容とは全く関係ない目線で見てしまった。