ばる

パフューム ある人殺しの物語のばるのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔映画館で観てあまりの衝撃にDVD&原作本も買った、でも人にはオススメ出来ない映画です。

私はそれまで強い匂いが苦手で無臭が1番いいと思っていたのですが、その鼻の穴を開かせてくれた作品です。お日様で干したお布団、夕立ち後の地面の埃が巻き上がった匂い、葉っぱや枝を千切った青臭さ…清潔な匂いだけがいい訳ではない、なんて気付かせてくれた大切な映画です。

なんといっても主人公の超人的な嗅覚の描写に引き込まれます。石が飛んできても避けれるし、暗闇でも歩けるし怖くない。グルヌイユには体臭がないため人や犬にも気づかれない。こんなスーパー能力を持っているのに善悪の判断が出来ない、自身には匂いが無いのに匂いが全ての男…恐ろしくて悲しいです。

ラストも衝撃でした。究極の愛過ぎて私には恐怖。生きたままは嫌だけど遭難して私が死んで他に食料無かったら食べても良いよ 、とは思います。

あと赤毛の女性はそんなにいい匂いがするのでしょうか。羨ましい。この映画を観た後は香水を見る目が変わりました(手間暇かけて作られているから高いのね、と)
ばる

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