はま

クラウド アトラスのはまのレビュー・感想・評価

クラウド アトラス(2012年製作の映画)
3.7
終わってなかった!ヒュー・グラント祭り

ウォシャウスキーかぁ〜…うわっ3時間近くあるじゃん… とまぁ鑑賞前のモチベーションはかなり低いスタートで…

「えぇ何これ意味わかんない」
「んまぁなんとなく分かるけど」
「あーなるほどね分かんないけどすごい」
「うわぁ」

「面白いじゃん…( ´・ω・` )悔しい…」
100%は理解できずとも、してやられた感がすごい。ぜんっぜん理解できないまま進んでたのにこんな気持ちになるのが不思議すぎて余計に意味がわかりません(?)
この気持ちとかこの映画の面白さを人に伝えるのがまた難しいんだこれが…

時代、場所、人、全てが異なる6つの物語が同時進行で描かれる今作。ほんっとうに何のつながりもなく始まるものだから、そりゃ最初は( ゚д゚)←ですよ。
危うく1.5倍速にしそうでしたが、物語同士の繋がりはひとまず置いといて見ていくと、SF、コメディ、歴史物、アクションと、ジャンルまで違う「それぞれの」物語にまず興味がわいてきて…そうすると小さな繋がりが見えてくるんだぁ。ほんと小さな繋がりだけど。

物語の多様さと同じように、主軸のテーマも人によって捉え方が異なりそう。私は「前世の業」と「愛」かなぁ。
今作の終盤に、そんな感じで物語全てに通ずる語りがあってやっと『クラウド・アトラス』として納得がいくというか、そこで初めて「面白い」と思いました。
ここまで最初と最後で評価が違う作品も中々出会えないかもしれない(笑)

世界観の壮大さゆえか所々チープさを感じてしまう映像もあったけど、その分役者の演技で補っていたというか、いやほんと今作のキャストすごすぎでしょう。メイクさん含め。
6つの物語で別の役をやってるというのは事前に知ってたけど全然見つけられなくて(ヒュー・グラントは全部すぐ分かったよ☺️声とか目とかね☺️)ウィショー君2役ぐらいしかしてなくない?と思ってた矢先のエンドロール。
メインキャストの6変化をそこで初めて目の当たりにして驚愕。こりゃもっかい見て確認もしたくなりますわ。
はま

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