こんな映画今まで観たことない。もう二度と出逢えないかもしれない。そう思わせる映画に出逢えました。
なかなか難解な映画と敬遠していた作品で、友人の勧めで手が伸びやっとみるに至りましたが、観てビックリ、観て良かった、この作品に出逢えてよかった。
内容は、時間軸はバラバラで一見全く繋がりの無いような物語が、ランダムで登場するんですが、まずその手法が斬新です。じっくり観ていかないと置いてかれます。
見せ方は斬新ですが、それが実はこの作品はにおいてはイイ。テーマは一貫しており、映画から感じる強いメッセージも込められています。
現代の消費主義、行き過ぎた欲望の末の未来への警鐘だったり、歴史は同じことを繰り返している、それでも人間は前に進もうとする意思がある、そんなメッセージが込められている気がします。
作品の中のセリフも、心に突き刺さり、大事にしたいと思う言葉がいっぱいです。
「世界も人の心も同じ見えない力で動いている」
「あらゆる善意が未来を作る」
「生まれ変わり、時を超え、何度でも出会う」
「乗り越えようと思う者には乗り越えられる」
そんな言葉に触れながら鑑賞するのもこの作品の楽しみ方だと思います。
個人的には、ティモシーが好きで、カベンディッシュの物語がある事で、コミカルな要素もあるのが良く考えてある作品だと思います。
数々の映画を観てきましたが、初めての衝撃で、これだから映画は面白い、映画をずっと観てきてよかった、映画を好きで良かった、と改めて感じさせてくれる作品でした。