うっちぃ

家族を想うときのうっちぃのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.2
最後の最後まで希望を持って鑑賞してて、ハッピーエンドを期待してた自分が甘かった。
けど、この結末のほうがむしろリアルでリアリティがあって、考えなきゃいけないなと、むしろ監督から問題から目をそらすなと訴えかけられている。そう感じた。

いろいろな問題が今起こっている、複雑に絡まりながら。
色んな立場の人の、その人の立ってる立場で考え方はちがう。
その社会に翻弄されている大人たちの、子供は何でこんなことになってるか分からず、それでも家族の事が好きで、なんとかしたいって思ってる。
こんなどうしようもない社会でも、セブが父親を気遣うシーンは、どんだけ反抗してても、本当は家族が好きなんだなって事が伝わる心があったかくなる瞬間だった。

ただ、そんな事が起こっても、それでも働きに行ってしまう父親の姿は見てて辛くなる。これが現代社会的の現実なんだと、一瞬も目を逸らしてはダメだ、それが、監督のメッセージなんだと、そう感じずにはいられなかった。
うっちぃ

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