原作大ファン。
映画じゃこのくらいが限界なのかな。
この作品の醍醐味は、馬締視点のみならず、西岡視点と岸辺視点までもが加えられ、それぞれの心の成長が描かれたうえで、皆で舟を編んでいくところにある。
馬締が西岡のいいところを早い段階でわかっていたり、うだつのあがらない西岡が異動によって自分に面と向き合ったり、口にはしないけれどそこには友情もあって。
岸辺が馬締に対する見方を変えてから、自分と仕事との関わり方も変わっていって。
表面では淡々と(10年以上も)編纂に取り組んでいるだけのように見えて、実は皆も自分の舟を編んできた。
そこの内なる情熱をもっと感じたかった。
そしてなんで居酒屋なの。
うーん、違うなあ。
作者が意図して作りたかった雰囲気をもっと理解すべき。