dowaikiは家にいる

ハハハのdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

ハハハ(2010年製作の映画)
3.0
〜草もっておんぶしてムン・ソリ〜

ムン・ソリ祭り。人知れずやってるヨ。
キャスト追っかけて良作に出会うと得した気分になる。今作はそれ。

同じ場所と時間を体験しながら決して「会う」ことのなかった二人の男の回想会話録。
繰り返す静止画カットインの印象的な乾杯シーン、どこかでみた感じがして。すごく頑張って思い出したんだけど、
昔のボラギノールのCMだった…

これがホン・サンスかと。初めて観た。(イム・サンスとごっちゃにしていたことは秘密。)
仕掛けが軽ーくて、でもしっかり効いてて、あっさりテンポよく次へ次へ。
全編通してなんか夢の中のような、旅の中のような(実際語る二人は旅行中みたいなもんなんだけど)、非現実感があった。キム・サンギョンのアホ顔面、抜けた感じも手伝ってると思う。
そういえば雨のシーンなかったな。最後雨だって言ってたけど降ってなかったし、狙ってる気がする。

詩人。若き貧乏詩人のキム・ガンウ。相手に送る詩。朗読会。生活に溶け込む詩の文化。うーん韓国。
純真で稚拙なラブの詩でムン・ソリが"落ちる"シーン、あそこ良かったなぁ。んで二人すぐ食事に戻るの。いたって普通に。軽さがいいなぁ。

舞台は港町-統営(トンヨン)。ムン・ソリは文化財の観光ガイド。うーんキュート。
トンヨン行ってみたいなぁ。
フグ料理は怖いから食えないなぁ。
洗兵館(セビョングァン)、制勝堂(チェスンダン)行ったら会えるかなぁ。ムン・ソリ。会えそうな気になってくるから不思議。そんな雰囲気のある作品だった。

あ、忘れちゃいけないのはユン・ヨジョン(母親)とイェ・ジウォン(愛人)とキム・ギュリ(謎の美女)、女性陣の脇固め。
イェ・ジウォンはすごい。何がすごいか言えないけど。すごい。

ホン・サンス監督作、すこしだけ追いかけたい。イイやつだけ観たい感じする。深追いすると飽きそうな気もする。