このレビューはネタバレを含みます
意外とビターな味わいもあるファンタジーで好みでした。
ルビーが実際に現れて最初のデートのシーンはワクワクでしたね。ゾンビ映画で爆笑したり、ゲーセンで追いかけあったり・・・。破天荒なカルヴィンの実家に一緒に行くくだりも楽しかった。
最初はありのままを愛そうとするカルヴィンですが、自由奔放だったり感情的だったりという面に不安を覚えて、安易にルビーを書き換えていく展開が苦々しかったです。終盤のヤケになってルビーに奇行を強制する場面はホラーかと見紛うくらいキツかった。元恋人に自己中と罵られ、抑圧されたルビーは別の男とプールに入ろうとするし、ルビーが愛してくれるのは自分の創作物だからでしかない?とカルヴィンの葛藤は分からんでもないんですが・・・。でもやっぱりあんなことしたらいけませんが。
ルビーを失って、自分の身勝手な部分や寛容さの大切さをカルヴィンは学べたのかな・・・。
恋人関係なんて、全くの他人同士が一緒になるんだから、お互いに好ましくない部分も受け入れることが必要なんですよね・・・。
ラストはルビーと再会してやり直す感じでしたが、次は幸せになってね!と強く願わずにはいられませんでした。