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レ・ミゼラブルのdozenのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.5
素晴らしい作品でした。
俳優たちのとても力強く、時に儚げな演技から、
凄まじい熱量が感じられる作品で、
終始鳥肌が止まらない。

人の温かさに触れたジャン・バルジャンが
過去の自分から脱し、正しい姿で生きようと奮起する、
その力強い姿に心が奪われた。

そして自分たちの未来のために立ち上がり、
命を懸けて戦う若者たちの姿。
これからの時代を担うべき若者たちが儚く散っていく様子から、争いの恐ろしさを思い知った。
こうやって大きな何かに抗おうとした人々がいたからこそ
今があるという事を、私たちは知らなければならない。

誰もが希望を持ち、己の信念を貫きながら、
その時代を強く生き抜いている。
そんな想いが込められた「民衆の歌」に
毎度心揺さぶられる。

好きなシーンを挙げたらキリがないが、
追い詰められた2人の学生が赤旗を掲げるシーンと、
ジャベールが争いの犠牲となったガブローシュに
自身の勲章を授けるシーンが特に印象に残った。
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