レインウォッチャー

the Future ザ・フューチャーのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)
3.5
人間が発明したものの中で、「時間」ほど厄介なものはないだろう。
陽の移ろいや潮の高さに勝手に目盛りをつけたくせに、自らその枠に縛られては焦ったり悩んだり苦しんだりしてるのだから世話はない。

では、そこに意味はないのだろうか。
時間があるからこそ何かを楽しみに待ったり、一緒に過ごした記憶に重みが出る。それが時として、人を生かす。結局は、何で数えるか。

ミュージカル『RENT』では「How about LOVE?」と歌われたけれど、どうだろう。オリジナルのダンスで数えてもいいし、売れない苗木で数えてもいい。大切なのは、目盛りを共有できる誰かがいること。ズレたら一休みして、また数え出すのも良い。