観た回数:2回+α
直近の鑑賞:U-NEXT(20.04.25)
(1回目の鑑賞後に、要所要所を振り返りながらたまに早送りしたため、個人的な記録として「+α」と記録)
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この鑑賞の4日後、出演されていたイルファン・カーン氏の訃報がありました。ショックです。
亡くなった彼に、神の御加護があらんことを…
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【STORY】
動物園の動物達を輸送中の船が災難に見舞われる。
少年パイは、トラなどの動物と共に海を漂うことになる…
【圧倒的映像美】
ハイクオリティな動物達のCGは勿論、様々な色に変わる海と空が、どこまでも広大に広がる光景が本当に圧倒的です。
絶景だけで泣けるくらい綺麗なシーンが大量な作品ですね。
【現実の定義と、幸せ】
序盤から、宗教の話やそれを否定する科学の話が触れられる今作。
僕は今作の軸を "現実の定義" と "幸せ" だと感じます!
「論理的・物理的に、実際に起きている真実」と、「ある人が信じる・信じたい現実」が違ったっていいじゃないか。
その人が信じれば、それはその人にとっての"現実"。その人が幸せを感じられるような現実を、信じればいい。
宗教だってそう。何かを信じる事で当人が幸せを感じられるなら、他人がとやかく言うことではありません。
そういった事が芯になっている作品だと思います。
そんなテーマで言えば、『ブリグズビー・ベア(2017)』も似た所ありますよね。
【π】
彼が名乗った名前 "パイ" は、「円周率=永遠に続くもの」としてとりあげられています。
永遠に続くような過酷な旅を表したのか、「信じた物語は永遠に続く」という意味か、「Life of π=永遠の命」といった意味なのか…
意味ありげなキーワードは色々考えているだけで楽しいですよね。