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スタードライバー THE MOVIEのmitakosamaのレビュー・感想・評価

スタードライバー THE MOVIE(2013年製作の映画)
3.2
スタードライバーの総集編映画。冒頭とエンドロールにだけ追加映像があるが、本編は全25話を150分に纏めたモノだ。

ロボットアニメ冬の時代と言われて久しいが、10年代で完全新規のロボット元はやはり嬉しい所だ。サンライズの分家であるbones制作だからこその安定のクォリティに安心するわ。
主人公機タウバーンを始めサイバディのデザインがとても面白い。他に無い個性的なデザインラインのロボットはやっぱり燃える。願わくばもっと敵側メカに魅力的なモノを増やして、プラモなどのオモチャ展開をして欲しかったな。

オリジナルのテレビシリーズは、榎戸洋司が脚本を書いているだけあって、もの凄い少女革命ウテナっぽい。
南十字島に泳いで渡ってきた主人公タクト。吉川晃司かな?
この島の地下にはサイバディなるヒトガタ兵器が存在し、キラ星十字団が管理をしている。
封印していた巫女を捉え、サイバディはゼロ空間にて機動。
ヒロインを救おうとタクトはサイバディ“タウバーン”に載り銀河美少年としてキラ星十字団と戦うこととなる…
うーん。文字面だけ並べると訳わからん。

設定はウテナと同じくトンチキなので、それを取り巻く人間ドラマが本質だ。
ヒロインである巫女のワコと、ライバルでもありキラ星十字団のキングでもあり、ワコの婚約者でもあるスガタ。
タクト・ワカ・スガタの三角関係こそが物語の骨格だと言ってもいい。

それにしても2時間半は総集編映画としてはかなりの長尺だ。
個人的には前後編で分けた方が纏まったんじゃ無いかなと思う。中盤のタクトとスガタの一騎打ちで一旦クライマックスがあり、後半のミズノの登場から話が二分する印象があるもんな。
あるいは総集編2部にプラスして、3作目を新宿編の新作映画で作ったら良かったのに…と思うのは僕だけだったろうか?
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