小僧

マーサ、あるいはマーシー・メイの小僧のレビュー・感想・評価

3.0
あらすじに「虐待的なカルト集団」ってあったから、どんなやべえ集団なんだろうと少し期待(?)してしまったんだけどある意味やべえ集団だった。ミッドサマー的な嫌悪感増し増し演出があるわけでもなく、全体的に静かで淡々と変なことしてる感じがリアルというか逆に妙な恐怖心を煽ってくる。実際にこういう集団ってありそう。
そんなカルト集団から逃げ出したマーサが姉夫婦の元で居場所を模索していくんだけど、引き起こされる集団生活の記憶が精神を蝕んでいく様は見てて辛かった。常に疲れ切った表情で何かに怯えて心ここに在らずな雰囲気なのに、追い打ちをかけるように過去と現在の境目が徐々にボヤけていくので、マーサ大丈夫かよって気持ちがずっと静かにボヤーッと続いていく感じだった。姉も旦那も複雑な妹を抱えて辛いながらも優しい存在だったし何か少しでも相談できたら違ったのにな…
謎の含みを持たせて結局どうした!?って感じのちょっと意地悪な終わり方だったけど、これは色んな解釈ができそう。頼むから何事も無かったと思いたい。
エリザベスオルセンの透き通るような儚げな美が印象的だった。まあスタイルが良い(変態)
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