とびきり「演出された映画」って感じで自分はとても好み。黄色がたくさん使われているのも鮮やかだし、何より日常に盛り込まれた「ヘンテコ感」がとてもいい。
ストーリーとしては、少年少女が駆け落ちするっていうシンプルなもの。そこにウェス・アンダーソンの演出が全体に塗りたくられて、ここまで面白いと思えるようになるのはさすがとしか言えない。この映画を見た人達は一体自分のこの「面白さ」がどこにあるのか、気付いているのだろうか?
常々ストーリーを越える演出というものを考えるけど、この作品にはその1つのやり方、希望を感じた。
批判的な要素としては、子供達にそこまで言わせたり演じさせたりして大丈夫??と思うところはあった。
エンディングもすごく好きです。最後まで字幕を追って、音を聞いちゃった。