このレビューはネタバレを含みます
これは前に劇場で観た時は途中で眠くなってきて、眠気覚ましにガムを噛んでいたら、隣の席に座っていたあんちゃんにうるさいとか言われて、何だか全然集中できなかった覚えがあるので、あらためてWOWOWで観てみました。
第2次世界大戦に従軍したトラウマからか、アルコール依存になって問題ばかり起こしている男が、独自の理論で治療を行うセラピストに傾倒して行くという話。
世間的にはカルト宗教などと呼ばれて風当たりは強いんだけど、詐欺的な宗教ビジネスとは違って、わりあい理に敵った方法でセラピーを行っているようにも思えたし、輪廻転生のような話も仏教などでは普通のことで、なかなかしっかり作り込んであるストーリーでしたね。
観ていて決して面白い映画ではなかったけど、ホアキン・フェニックスやフィリップ・シーモア・ホフマンなどの演技も素晴らしかったし、映像美や音楽などの良さもあって完成度は高い作品でした。