これから先の時代に起こりうるであろう、意志を持ったロボットやAIを、どう人間が管理していくのか?というテーマを扱った作品。
「眼を閉じれば、何が見える。」この一言は、非常に重たい。
たとえ人工知能であろうと、簡単に全てを消却できる力を、人は持っていいのだろうかと考えさせられた。
ロボット制作過程の映像美が素晴らしいし、近未来なのに何処か懐かしい街並みも、物哀しく美しかった。
ラストのEVAの懇願にも等しい、「アラビアン・ナイト」の語りは、とても心苦しく、悲しかった。
デビッド・ボウイの「スペース・オデッセイ」が悲しい物語を盛り上げる。