ブタブタ

空気人形のブタブタのレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
4.0
原作者である業田良家の漫画がとにかく嫌いで。
名作『自虐の歌』含めて読んでて「楽しくない」気持ちになる。
それは内容が鬱だとかそういう事ではなくもっと根幹の気持ちの部分でわざわざこんな事マンガにしなくていいのにとか、読んで不愉快になるしかない内容や「マンガを読ませる」事よりも社会に対するメッセージ性みたいなものが前面に出過ぎて楽しくないと感じるのですよね。
別に中国は好きでも嫌いでも無いですがマンガで中国をあからさまに馬鹿にしだした辺りからどうも隔たった思想にかぶれだしたみたいで以降は全く読んでません。
個人的な意見です。

で、『空気人形』ですが原作のマンガの絵が下手な所とかヒロインの空気人形が下手くそなラクガキみたいな所が映画ではコケティッシュな魅力のペ・ドゥナさんが演じてるのと是枝裕和監督によるあくまでファンタジーとして描かれてる世界感でもって原作の嫌な部分が全て取り除かれているので良いと思います。

人形作り師(オダギリジョー)が言う「みんな同じ顔の筈なのに、帰って来たら顔が違ってる」と。
人形であっても人に愛される事によって魂が宿り、また生まれた場所に戻って眠りに着く時ひとりひとりに違う『空気人形』の物語が、人生があったという事なのでしょう。

ペ・ドゥナが細い!
本当に人形みたいでフワフワ浮くシーンも自然で納得です。
ブタブタ

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