え？お遊戯会？
<あらすじ>
母と娘によって執り行なわれる除霊を撮影するため、番組レポーターとして売れっ子タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里が現場にやって来る。そこで彼女たちを待ち受けていたのは、想像以上にすさまじいパワーを持った悪霊だった。除霊に訪れた霊能者たちが一人、また一人と倒れていく…。
あびる優と岩佐真悠子、小一時間くらい黙っとってくれ気が散るから。入来茉里はカワイイから許す。
白石監督のモキュメンタリーホラーは「ノロイ」「オカルト」等結構好きで、この作品も楽しみにしていました。彼の作品の持ち味といえば、”心霊調査”を題材としたリアリティ路線のドキュメンタリー風な展開です。事件の真相が紐解かれる中でたびたび訪れる鳥肌がゾワッと立つ瞬間が個人的には堪りません。私は”伏線回収型”ホラーと勝手に名付けています。
今作の何が不満かって、まず女優陣の怖がってる演技にイライラし過ぎて何を怖がれば良いのか分かんなかったことです。「自分よりハイテンションな人を見ると逆に冷静になるの法則」ご存知ですか？とにかく下手でもワーキャー叫んでれば観てる側も怖がると思ったら大間違いです。頑張って叫んでる女優の演技が見れただけでした。他の作品で重要視していた静寂さやリアルな空気感はどこへ行ったのやら…。
もう一点挙げるとするなら、霊体を画面に映しすぎなとこです。伏線もへったくれもなく、霊体の不気味なデザインだけで直球勝負とは…。もう少し丁寧に段取りを踏んでも良かったんじゃないかな？マークや傷跡、黒い箱にさえ様々な意味を持たせて背筋を凍らせてきたのが白石監督のホラーなのですし。
※辛口レビューになり申し訳ありません
