冒頭からカメラが揺れるのが気になる。不安な世情と私情を表現したいのかとは思ったが、気になるくらいに観にくい。独逸表現主義の映画作品のようなあり方ならわかるが、これはいただけない。
戦争、責任、天皇、食糧、身体、庶民、飢餓、空襲、、、、。
こんな最中にも性交はしてたんだよな。
戦争に負けたら男は去勢され、女は強姦される、と映画や小説の会話にあるが、そんなことを軍隊は当たり前のようにやる。様々な戦場であるんだろう。最近もアフリカで行われていたことが報道されていた。日本もアジアで当たり前のようにしていたんだろう。日本の国の成立過程の中であったように。閑話休題。伊豆地方では武田信玄軍はすこぶる評判が悪い。きっととんでもない現地調達を行っていたんだろう。新田次郎の見解は、また別なんだが。言い伝えられている感情の方が正確なのではないだろうか。
この復員強姦魔のトランス状態は戦場での経験によって呼び起されたものだ。うーむ。市井の人々も戦争を支持していたのだろう。国が無茶苦茶になって、言われたままに追認していましたでは済まない。恐る恐る負けたらこうなると呟いて、縮こまる。
勿論、ラスボスは責任ある。
カメラが揺れているのは、ラスボスに対する武者震いか?