博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかの年収５万のネタバレレビュー・内容・結末

『不測の事態に対する予防措置』
が命令系統にも作戦にも機械的にも何重にも設けられていて、
それらが全て不都合な方へと働いてしまう！
そのシステム全体の、おかしさ（変さと滑稽さ両方）が描かれている。
各キャラクターは自分の正義と立場において職務をまっとうしようとしているが、それがまたどんどん状況を悪くしていく。

根底にあるのは、『不安』という感情。すべてそれに蝕まれている。
米国本土を蝕んでいたと考えられていた共産主義という思想、
水に混入されているフッ素
敵が惑乱してきたら
偽の暗号を送信してきたら
敵が味方の制服を着て攻めてきたら
もし核攻撃されたら
もし相手が先制攻撃してきたら

ロシア側が電話の向こうという描写だけで映像として映されてないのもミソだと思う。