アロー

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのアローのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

爆弾といっしょに嬉しそうに落ちていく男。爆発の中で流れる明るい歌。
もうひたすらに怖かった。キューブリック独特の不気味さって、やみつきになりそうな怖さがある。

全部が全部ダメな方向へ進んでいく。人間の作ったシステムってきっと完全ではない。だからこそ現実でこんなことが起きる可能性はあるんじゃないかと思うと怖くなった。

人類が滅亡するときってどんな感じだろう。「食料不足」とか「太陽が膨張して地球が飲み込まれる」とかよりも、「自らの戦争で終わる」っていうほうがリアリティがある気がする…。


あらすじ:精神に異常をきたしたアメリカ空軍将軍。彼は突然ソ連への爆弾投下を命令し、基地に立てこもってしまう。この命令を取り消すには将軍だけが知っている暗証番号が必要だった。アメリカの首脳たちはソ連と協力し、なんとかして爆撃を止めようとするが…。
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