羊の群れは丘を登る

故郷よの羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

故郷よ(2011年製作の映画)
3.9
2022年の東京国際映画祭で上映された『テルアビブ・ベイルート』のイスラエル🇮🇱とフランス🇫🇷の二重国籍を持つミハル・ボカニム監督制作。
自身の母親がウクライナ🇺🇦にルーツをもつ。

1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所の事故発生により、故郷の村プリャピチを追われたのとその10年後を描く2部構成。
結婚式を挙げたばかりの夫を事故対応に動員され、未亡人となったアーニャ。
行方が分からない原発技師アレクセイの父を探す息子のヴァレリーの2人の姿を描いている。
アレクセイは生きているのかな?謎?

事故のことを市民は何も知らされず、いつも通り過ごしているけど、突如現れる兵士たちの姿や黒い雨や異変を悟る動物やその死骸が事態の深刻さを間接的に伝えている。

映画中に映し出される
「たゆまず前進しよう」
というゴルバチョフの看板。
には思わず笑ってしまった。