にこ

人生、ブラボー!のにこのレビュー・感想・評価

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
4.6
何度となく行った精子提供によって533人の父親になっていた男のハートウォーミングなこのストーリーは、女性よりも、男性へ。これから父親になる方、父親の方へ。
「育ての親」「生みの親」「生物学的親」とありますが、皆子供を愛しているというのは同じなんだよね。
主人公デヴィットはダメ男なんだけど、大きな優しい心の持ち主で、そんなデヴィットのお父さんも優しくて、生物学的の子供たちもみんな優しい。まるで優しいそんな遺伝子が受け継がれてるみたいでね…

一人一人こっそり会いに行って、デヴィットは守護天使になれるんだ、なんてこといって、見守ったり少し手助けをしたり応援をしていくその姿がなんともおかしいんだけど暖かくて。
ラストのみんなでのハグシーンの頭上からのカットはもう涙が自然とこぼれてしまいました…
そのあとの一人一人のハグシーンもすごくいい。
デヴィットの子供が生まれてみんなで覗きにくるシーンも暖かい。みんなからであろうプレゼントがズラーっと並んでるカットもそれだけで暖かい。
優しい人しか出て来ない(借金取りの人は怖いけど)この映画はご都合かもしれないけど、これでいいんです。
とても優しい、それでいて笑えるこの映画、ブラボー!
にこ

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