原作未読。
自己同一性の確立の話?
人の性質をほぼ球に近いような多面体で、広い面や狭い面、尖ってたり凹んでたり、月の裏側のような面もあって、その様々な面にスポットが当たっては自分の意識に上るようなイメージとすると、バラバラのその面一つ一つが「俺」になった感じ?
個のピースという存在の仕方は削除して、多面体に統合していく、これが内側の話で、
外側では、
他人の中にも自分がもつ面とよく似たものがあって、それを認識すると他者も「俺」になる?
自分と違うこの人も、実は自分の鏡だった?っていう気づきみたいな。
…?
と後付けで思考の小路にハマるようなカオスがありました。
カオスはカオスのままですが、人は人中、木は木中、と、ふと思いました。
「俺」が集合してる数々のシーンは一体どうやって?と思う面白さがありましたし、たぶん全部は追えていないですが、いろんな仕掛けが凝らされていて、気が付くとアハ体験みたいなところも。
加瀬亮さん出演作品でピックアップ。
うざくてキモくてヤなやつ感はデフォルメされてて、でもどっかにいる、知ってるこいつ、みたいな空気感が絶妙でした。
でもカッコよかったですけどね…9:1なのに‼