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風立ちぬのno6clubのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
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なんて綺麗なんでしょうか感動したし切ない。堀越二郎さんが作った飛行機って特攻に使われたものだったんだ。あのラストシーンなんとも言えない気持ちになった。「美しい飛行機が作りたい」「僕の夢」だとかもうなんとも。菜穂子さんの二郎さんに対する無償の愛でっかかった。

樋口真嗣による「パンツ理論」に基づくと、これが宮崎駿がパンツを脱いだ最初で最後の作品らしいんだけど、あまりのレベルの高さに「ほおこれが…」としか思えなかった。庵野秀明「宮さんの作品は全裸のフリしてまだパンツ履いてる!その最後の一枚がもうキライでキライで…!その最後の一枚を早く脱げよ!!しかも立派なパンツなんだよ!腹立つ!」とのこと。この「風立ちぬ」でそれが破綻して剥き出しだったそう。そうなんだ…。好きな作詞家が、「歌詞を書くってことは、自分の腕をちょっと切って中身を人に見せること」って言ってたけど、表現者っていうのは自分の1番見せたくないものをどれだけ見せて面白くできるかってことなのかなと思った。

庵野秀明いいじゃないですか…良い意味で終始声に慣れないんだよ。喋るたび毎回新鮮。良かった。エンドロールに庵野秀明(新人)ってあったらもっと良かった笑
エヴァQで鬱になってしまったので宮崎駿が元気付けようと誘ってみたら想像以上に良かったのかな。素敵な師弟関係だと思った。
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