グリパス

風立ちぬのグリパスのネタバレレビュー・内容・結末

風立ちぬ(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

絶句するほど素晴らしかった
こんな感覚になるのは初めて 
感嘆するってこういうことなのかな
激動の時代を生き、抱き続けた夢と現実の狭間の残酷さを痛感する堀越二郎の半生が描かれてた
飛行機は美しくも残酷に映るまさに世界そのものを体現する乗り物
人を乗せる美しい機体にもなりうるが人を殺す殺戮兵器にもなるという二面性を持つものに夢を抱き続けてただひたすらに作る男の挫折と希望そして、悪夢全ての感情が渦巻いてぐちゃぐちゃになった
最後には零戦を作ってしまう男の話とは知らずに見ていたので最後のオチは衝撃的だった
なおこの結核のことで過ごせる時間が少ない2人の思いや生き続けてという言葉はエモーショナルであると同時に二郎にとっては呪いにもなる言葉だと思う
庵野秀明を使って主人公に感情移入させないようにあえて素人使ってるっていう裏話めちゃくちゃしっくりした
飛行機は美しくもあり残酷なものであるというテーマを戦時中の実在した人物を通して観客に見せまた世界も美しくもあり残酷であるということ描いてしまってることが凄すぎ
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