TomoeOshima

かぐや姫の物語のTomoeOshimaのレビュー・感想・評価

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
4.2
素晴らしい。
日本人ならほとんどの人が知っているお話なのに
これほど新鮮に描けるなんて。
ただただ脱帽です。

映像が本当に美しい
ほのぼの心和む
それでいて躍動感溢れる
絵のタッチ。
優しい色づかい。
声優さんの声もとてもよかった。

清浄すぎる月の世界にはない
人間界の魅力

それが存分に描かれていました。

生きている実感。
それを感じるために
この世に生まれてきたと
かぐや姫は言っていました。
悲しみも、さみしささえも
幸せであり喜びなんです、きっと。

言わんとすることが
シンプルに伝わってくる

さまざまな要素がてんこ盛りで
見応えのある宮崎作品とは対照的に、

メッセージが絞られていて分かりやすい
それが高畑作品のいいところかと思います。

映画館で後ろの子供が涙してたのが印象的でした。
TomoeOshima

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