ハシゴダカ

世界にひとつのプレイブックのハシゴダカのレビュー・感想・評価

4.0
Huluで配信が終わる前に駆け込みで観た。
公開時に観ているので2回目の鑑賞。

今じゃすっかり大スターなブラッドリー・クーパーもジェニファー・ローレンスも公開時はまだ日本ではあまり知られていなかった。でも、町山智浩さんの紹介もあって本作は結構な注目作で、評判もすごく良かったと記憶(私も本作でこの監督の名前を覚えた)。

10年ぶりに見返してみると、当時よりはいくらか冷静に観てしまい、デニーロのダメ親父っぷりが気になったり、ダンスコンテストに巻き込まれる辺りやダンスにのめり込んでいく辺りに強引さを感じてしまったりしたし、正直ダンスである必然性を感じなかったりした。

とはいえ、主演の2人のやり取りがむちゃくちゃ良くて、すごく惹き込まれる。この相性の良さ。
実は2人がほとんどギスギスしていて、仲良くなるような気配もなかなかないという作劇に、久々に観たら驚いた。
でもその2人の会話がホントに面白い。
ギスギスしているのに面白いって、やっぱり演技うまいんだなぁと。
ささくれだったこの2人だけど、瞬間的に相手を思いやったり思いやられたりと、それぞれのペースで相手を理解していくその感じがとてもリアリティある。

なので、クライマックスのあのベタな展開には、恥ずかしながら感動してしまった。
あれ、俺ラブコメで泣いてる…!と自分にも驚き。

フィルマークス上だと辛口コメントを散見するけど、結構面白いし好きな作品。

1番好きなシーンはジョギングシーン。
ブラッドリー・クーパーが走っていると、カミソリのようにカットインして絡んでくるジェニファー・ローレンスが最高(笑)。
ハシゴダカ

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