ちろる

世界にひとつのプレイブックのちろるのレビュー・感想・評価

3.7
妻の浮気が原因で躁鬱病を患うブラッドリークーパーのワークアウト狂ぶりと、同じく躁鬱のジェニファー ローレンスの可愛いルックスとは真逆のエキセントリックな言動の数々もクレイジーで凄かった。

予告編からはハートフルラブコメを想像しますが、まぁテーマから言ってそんなにライトなわけでもなく、ラブコメでもなく、かなりこういう類の人が周りにいないと感情移入が難しいような繊細なお話なのかもしれません。

特別不幸なわけではないけれど、理不尽な事が精神を狂わしてしまうことがあるわけで、自分にも彼らのようになるきっかけがどこかで訪れるかもしれない。
壊れてしまった2人かダンスでの交流で不器用ながらも再生の過程が熱すぎず、適度なドライさを持ってラストへ向かうかんじは好き嫌いが分かれると思う。
因みに私はもっと涙を流したかったのでちょっとだけ期待はずれ。

ただ、父親のロバート デニーロのダメ親っぷり、ジェニファー ローレンスの瞳だけで変化する演技など、役者陣の好演が光る作品でした。
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