昔観た時には、パットがあそこまで奥さんに執着する理由が分からなかったけれど、再び観直してみて、人を愛することの難しさをつくづく突きつけられる。
パットの妻ニッキに対する愛情は異常、そんな風に描かれているけれど、じゃあ、正しい愛情表現とは何なのか、正常な夫婦関係とはどんなものなのか。
パットやティファニーの暴力的な発作のシーンも、以前は理解し難かったけれど、心から愛していた人を失うことは、死別であれ、その他の理由であれ、大きな苦痛を伴うもの。心が壊れてしまうんじゃないかとすら思えるほどの。
傷の舐め合い、と言われたら、そうなのかもしれないけれど、お互いに似た境遇にあるからこそ、2人は、互いの問題を理解し合うこと、正直でいること、同情せずにいること、対等でいることができたのだと思う。
やっぱり最後は少し急展開すぎる気もするけれど、清々しい気持ちになれる終わり方で、良かった。
