愛、アムールのなりかけゾンビのレビュー・感想・評価

フィクションではなく老老介護の現実

医療従事者からして、この作品はとにかくリアル。病んだ人とその家族の日常がどのように壊れていくのか、その経過を見事なまでの完成度で映像になっています。
居宅介護支援が進む中、作中のジョルジュのような立場に陥る人は増えるでしょう。

この先、本当の心の豊かさや愛の深さを問われてくる時代になるという事を教えてくれているような気がしました。

ミヒャエル・ハネケ監督の作品は観る人を選ぶ繊細な作品が多い気がしますが、勉強のためにも多くの人に見ていただきたいです。