nyako

汚れなき祈りのnyakoのレビュー・感想・評価

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
4.0
ルーマニアの修道院で実際に起きた悪魔祓い事件を基に。

孤児院を共に過ごした仲間ヴォイキツァが住む修道院を訪ねたアリーナ。
アリーナはヴォイキツァを連れドイツで暮らすつもりだったが、信仰心の強いヴォイキツァは修道院を離れたがらない。
アリーナはヴォイキツァを留まらせる修道院に苛立ちを隠せず、怒りをコントロールできないあまり暴れたり暴言を吐いたりと、トラブルを起こし続けてしまう。

信仰心の無い少女を悪魔憑きと言って、無理やり悪魔祓いをした結果の悲劇と知って、観る前はカルトの宗教団体のようなものを想像していた。
ところがそんなことは全然なくて…。
キリスト教の中でもかなりガチガチな教えの修道院ではあるものの、無宗教の人に信仰を強制するわけでもなく、彼らはただ自分の尊む神を信じてただけなのだった。

ここで双方袂を分かてばよかったのにアリーナがテコでも留まるので、話はどんどん良くない方向へ向かってしまう。
勘ぐりすぎかもだけど、二人は過去愛しあってたのかな?

やがて修道院の人たちはヴォイキツァが暴れるのは悪魔が憑いてるからなのでは?と考え始め、助けるためには悪魔祓いをしなければ…なんて方向へ考えてしまう。
うわ〜もう悲劇の匂いしかしないよ、これ。
互いの宗教を理解するのも、正しさの基準を理解するのも難しい。
nyako

nyako