このレビューはネタバレを含みます
辛い題材なはずなのに、マッツ様の演技が光っていて、それ見たさについ再鑑賞してしまう。
辛い境遇を生きる彼に手を差しのべてあげたい、諦めない彼の想いに共感してたい…♡
一番辛い思いをしているのは父。けれど特に私は、父親想いの優しい息子さんに感情移入して泣いちゃいました。
好きなシーンは、ルーカスがスーパーで買い物中に殴られ追い返された後、血を流し足を引きずりながらしつこく諦めずに店内に入って来るシーン!
また、彼が教会で歌いながら流した涙が忘れられません。まるで浄化され今までの全部が神に癒されるかのごとく溢れ出す涙、清く美しかったです。
それにしても、ここまで追い詰めた張本人の少女がずるくて嫌になる…
最後、ライフルを撃ったのは少女の兄なのかなと思います。狩り仲間が集う中、ルーカスの息子さんが銃を与えてもらい仲間入りを果たす喜びのシーンの最中、彼だけがムスッとしていてそっぽを向き機嫌が悪そうでした。
でも、こうやって軽々しく人を疑ってしまう事こそが最大の罪であると、この作品が物語ろうとしているその真髄なのではないでしょうか。
考えれば考えるほどハッとさせられる、深い作品です。