邦題が酷すぎる。全然そんなんじゃないから観て!って気持ちになります。
ま、私はもちろん至宝マッツ・ミケルセン目的で観たんですけども。それでも、ものすごく重厚で引き込まれました。観て損はない作品だと思います。
そもそも、デンマークってそんな過去があったんだ。歴史がからきしダメだった私も、こんな風に説明してくれたら分かるから、これからは世界史には映画鑑賞を盛り込むといいと思う!
ということはさておき、どの国でも一度は通るのか、国王と貴族による富の搾取。腐敗した政治。国民は貧窮に喘ぎ不衛生な底辺の生活を送る。そんな王宮にひょんなことから送り込まれた医者が、国王の信頼を得たところまでは良かったが、王妃と恋に落ちてしまう。いや、あの状況なら落ちてもしょうがないよ。だってマッツですよ。ダンスのときのあの表情!クラクラする。
王妃も聡明でしたから、これは国王を上手く利用して国を立て直そう、となるのです。こう書くと狡猾な感じになるけどね。そこにラブストーリーが上手く絡むので、全くそんな風には感じなくて、あぁ、もう2人には幸せになってもらって、デンマークを率いてくれ〜〜!などと思ってしまう。
もちろん、貴族はそんなにやわではなく、歴史は悲しい方向へと進んでしまうのですが。
はぁ。
美しくて悲しかった。
もう、悪いヤツはさっさと料理して食っちゃえよ、と何度思ったか。
またハンニバル見ようっと。