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そして父になるのeshuのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.1
本当の父親、本当の母親。本当ってなんだろ。

うちのお婆ちゃんは子供が出来なかった。でもお爺ちゃんは子供が欲しかった。だからお婆ちゃんはお姉さんの5人の子供の中から、1人子供をもらった。それが私のお母さん。

少しの間一緒に暮らして、お爺ちゃんはお母さんを愛しく思った。そして気付いた。大人の事情で子供を貰ったりあげたりするのはやっぱりおかしい…。反省したお爺ちゃんはお母さんを家に返した。でも母は本当の家に帰ってきたのに、帰りたいって毎日泣いた。だからお爺ちゃんは遠い道のりを自転車で迎えにきて、荷台の後ろに乗せて帰った。

数年前に祖母が亡くなった。母にとっての育ての親だ。その時母はこぅ言った。「喜びも悲しみも2倍だね」って。

映画の中で、子供達はとんでもない理由で取り換えられた。そして生みの親と育ての親が出来た。どちらか選ぶことなんてきっと出来ない。親も子供も出来ない。だから無理して選ばなくていいと思う…喜びも悲しみも4倍で良いんじゃないかと思う。

うちのお母さん見てるとそぅ思う。
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