メイマーツインズ

そして父になるのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.2
《6年間育てた息子は、他人の子でした…》

是枝裕和監督作品。ソフト所有で再鑑賞。

福山雅治とリリー・フランキー。
このコンビは”SCOOP!〟でも感じたけど、意外にも相性が良い。
この物語ではインテリの父親(福山雅治)と庶民的な父親(リリー・フランキー)を演じていて、
2人の雰囲気がコントラストをより浮き立たせている。

是枝監督は家族の本質を表現するのが本当に上手い!
この作品でも対照的な父親像がよく描かれていて、
真木よう子と尾野真千子が演じる2人の母親の苦悩と葛藤も伝わってくる。
クライマックスは是枝監督の最高の演出で、福山雅治が育てた息子を追いかけて「ごめんな!」と言うシーンは涙腺が…

自分も父親なので、この作品にはいつも深く考えさせられ、胸が締め付けられる…

大事なのは”血縁関係〟なのか?
それとも”共有時間〟?

血の繋がりもたしかに大事。だけど、自分は時間こそが親子の絆が生まれるのだと思えてならない…