玄助

クロニクルの玄助のネタバレレビュー・内容・結末

クロニクル(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

未成年、言い換えるとまだものの分別がつき切ってないやつも一部いる怖いもの無しの世代の危うさがよくわかる映画

主人公に限ったことじゃない。学校のいじめられっ子や近所の不良たちもそう。やつらもまさかナヨナヨした主人公にやられると思わなかったからこそあんな余裕ぶっこいていきがってたわけだ。んでバコンとやられると。
超能力は銃や暴力にも置き換えられると思うけど、まだものの分別や自制心、社会を知らない“ガキ”に何かしらの力を与えるのは恐ろしい。だからこそ“未成年”と言う名の枷をはめ、義務教育という名の規範を通じてある程度害がない“大人”へと導くことで大多数の平穏を保つ必要があるんでしょうね。

ま、それでも色々参っちゃって親父さんみたいにタガが外れる場合もあるんですが。

あそこで踏みとどまっていればあるいは数年後に「あの頃は俺も若くて血気盛んで超尖ってた。母親が亡くなったことは悲しいが、今となっては何がそんなに息苦しくて憎かったのか忘れちゃったよ。ところでマット、来週はイタリアのバチカン辺りでどうだい?」なんてこともあったかもね。
玄助

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